ニキビ治療内服薬
イソトレチノインとは
イソトレチノインとはビタミンAの誘導体の1種であり、重症のニキビや中等症で繰り返すニキビの治療薬として用いられます。皮脂の分泌を抑え表皮の角化を抑制することによりニキビを改善させます。日本では未承認の薬剤となりますが、欧米では重症や中等症のニキビの治療として有用とされておりそれらのニキビ治療の第一選択としているガイドライもあります。 また皮脂の分泌を抑制することにより、毛穴を引き締める効果や黒ずみを改善する効果もあります。
このような場合はご相談ください
このような場合はご相談ください
- いろいろな治療を試したがニキビが改善しない
- 効果の高いニキビ治療薬を使用したい
- 何度も繰り返すニキビを治療したい
- 顔や背中など広範囲のニキビを治療したい
- 毛穴を小さくしたい、黒ずみを改善したい
イソトレチノインの作用
皮脂分泌抑制
ニキビの原因となる皮脂腺を萎縮させることによりニキビができにくい環境を作ります。皮脂の分泌が抑制されることにより毛穴が引き締まり角栓が溜まりにくくなります。
表皮の過角化の抑制
ビタミンAの作用により表皮の角化が正常化され、毛穴が詰まりにくくなります。毛穴の中に皮脂が溜まらなくなるためアクネ菌の増殖を抑制します。
抗炎症作用
免疫反応を正常化させ炎症を落ち着かせる働きがあります。
イソトレチノインの内服量
服用量・服用期間
世界的には体重当たり0.5mg~1.0mg/日(50kg:25㎎~50㎎/日)の内服が推奨されておりますが、重症ニキビの方が少ない日本人においてはやや少なめの20㎎/日から始めることが多いです。 6ヶ月程度継続して内服するとニキビの再発がみられにくくなります。 累計内服量が120㎎~150mg/kgに達するとニキビの再発が少なくなるという報告もあります。 当院ではまずは1日20㎎から内服を開始し、症状や副作用の経過を見ながら内服量の増減を行い計6か月程度継続することを推奨しております。
イソトレチノインの副作用
重大な副作用
胎児への催奇形性(内服中・内服後1ヶ月は避妊する必要があります)。炎症性腸疾患、うつ病(これらはイソトレチノインとの関係は分かっていませんが報告があります)
その他の副作用
皮膚や目の乾燥、日光過敏、頭痛、消化管障害、肝機能障害、脂質異常症、アレルギーなど
治療の流れ
- 1 診察
- まずはお肌のニキビを診察します。イソトレチノインの適応かその他治療で対応できるものかをお話します。
- 2 処方
- イソトレチノインの適応となりましたら適切な服用量の薬剤を処方します。この際注意点などをしっかりと説明いたします。
- 3 服用継続
- ニキビの状態を定期的に診察し、服用を継続するかどうかを相談しながら治療を勧めます。
注意点
注意点・リスク・副作用
皮膚や目の乾燥はスキンケアや目薬などで対応します。治療中や治療後1ヶ月はレーザー治療を避けた方が無難です。治療中や治療後1ヶ月は避妊していただく必要があります。治療中や治療後1ヶ月は献血ができません。
費用
料金
イソトレチノイン
項目 | 30日分 |
---|---|
10㎎ | 12,000円 |
20㎎ | 16,500円 |
お支払方法
MIO SKIN CLINICでは、
下記のお支払方法が可能です。