MIO SKIN CLINIC(ミオスキンクリニック)の脂漏性皮膚炎治療|神奈川県小田原市の皮膚科・美容皮膚科

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脂漏性皮膚炎 INSURANCE

脂漏性皮膚炎について

脂漏性皮膚炎とは

脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)は、頭皮や顔(特にTゾーン)、胸、背中など皮脂腺が発達している部位に生じる慢性的な炎症性皮膚疾患です。以下のような症状が特徴とされています。
皮膚が赤くなり、脂っぽいフケ様の鱗屑(りんせつ)が付着
かゆみやひりつき、ほてり感を伴う場合がある
慢性的に症状が持続し、再発を繰り返すことが多い
マラセチア属という常在菌や皮膚バリア機能の低下、皮脂分泌の増加などが複合的に関与すると考えられています。

脂漏性皮膚炎の原因

皮脂分泌の過剰

思春期やホルモンバランスの乱れ、ストレス・加齢などで皮脂が過剰に分泌されやすくなります。顔や頭皮など、皮脂腺が多い部位で炎症が起こりやすいとされています。

マラセチア菌の増殖

皮膚に常在するマラセチア菌が皮脂をエサに繁殖すると、炎症やかゆみを引き起こすとされます。マラセチア菌自体は多くの人の皮膚に存在しますが、増殖しすぎるとトラブルを起こすことがあります。

皮膚バリア機能の低下

過度な洗浄や刺激性の強いスキンケア用品の使用などで、皮膚バリアが破壊され、外部刺激に過敏に反応し、炎症が悪化しやすくなることがあります。

生活習慣・体質的要因

ストレス、睡眠不足、栄養バランスの乱れなどで免疫力やホルモンバランスが崩れ、症状が出やすくなることがあります。

脂漏性皮膚炎は、皮脂分泌の活発化や常在菌(マラセチア菌)の増殖、皮膚バリア機能の低下などが相互に作用して発症すると考えられています。単独の原因というよりも、生活習慣や体質・外部刺激など多岐にわたる要因が複合的に関与します。

このような場合はご相談ください

このような場合はご相談ください

  • 頭皮のフケやかゆみが強く、市販のシャンプーを変えても改善しない場合
  • 顔のTゾーンや眉間、耳の周りなどが赤みやかゆみを帯び、フケのような鱗屑が落ちる場合
  • 症状が慢性化し、季節の変わり目やストレスで悪化を繰り返す場合
  • 皮膚炎が広範囲に及び、ただれや浸出液が出るなど重症化している場合
  • 生活習慣を見直しても改善が見られない場合

治療方法

保険診療

外用薬(抗真菌薬、ステロイド薬など)

マラセチア菌の増殖を抑えるため、抗真菌薬(ケトコナゾールなど)配合のシャンプーやクリームが用いられます。 炎症やかゆみが強い場合は、ステロイド外用剤や非ステロイド系抗炎症薬を症状の強い部分に短期的に使用することもあります。

日常生活で気を付けるポイント

過度な洗浄やブラッシングを避けましょう。
爪を立てず、指の腹を使ってやさしく洗髪し、十分にすすぎましょう。顔や頭皮をゴシゴシこすると皮膚バリアが損なわれる恐れがあります。低刺激のスキンケア・ヘアケア製品を選びましょう。
アルコールや強い香料を含む製品は刺激となりやすい場合があります。洗浄力が穏やかで、必要に応じて保湿成分配合の製品を使いましょう。
過度な紫外線は皮脂分泌や炎症を助長する恐れがあります。帽子や日傘、日焼け止めなどを活用し、日常的に紫外線をカットしましょう。

よくあるご質問

Q

脂漏性皮膚炎はニキビやアトピーとどう違いますか?

A

見た目が似ている場合がありますが、脂漏性皮膚炎は皮脂とマラセチア菌の関与が大きい疾患です。ニキビ(尋常性ざ瘡)はアクネ菌の増殖が主原因で、アトピー性皮膚炎はアレルギー体質やバリア機能障害が中心です。

Q

洗浄力の強いシャンプーでしっかり洗えば良くなるのでは?

A

過度な洗浄は皮脂を取りすぎ、皮膚バリアを壊す可能性があります。逆に皮脂分泌が増えたり、炎症が悪化する恐れもあるため、マイルドなシャンプーでやさしく洗う方が望ましいです。

Q

油っぽい食事や甘いものを控えれば治りますか?

A

脂漏性皮膚炎は生活習慣や食事を見直すことで悪化を防ぐ可能性がありますが、食事制限だけですべてが解決するわけではありません。必要に応じて医療的な治療と並行して、バランスの良い食習慣を続けることが大切です。